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理事長のあいさつ

公益財団法人 岡山県臓器バンク
理事長 田中信一郎
 

平成9年7月9に臓器移植法が施行されて20年を過ぎました。日本臓器移植ネットワークのニュースレターによると腎臓の移植を希望して登録された皆さんが移植術を受ける機会に遭遇するのにおよそ 1415 年間(平均待機期間 5,339.9日 )が必要と報告されています。残念ながらこの期間は短縮できていないのが現状です。「初めての腎移植に不安はあるが受けてみよう」「一度目は残念だったが、もう一度チャレンジしてみよう」などの思いで登録された方々のうち、自信を無くして登録を中止される方、残念ながら待機中に亡くなられた方が少なからずおられます。
平成29年の1年間では、112名(脳死77例 心停止後35例)の方々から臓器提供があり、心臓・肺・肝臓などの移植とともに腎臓移植(単独)は156例が行われました。岡山県では、平成29年は提供件数3例で腎臓の移植は6例でした。全国的には平成28年に比較すると微増でありますが、岡山県では一昨年は提供がありませんでしたので、昨年は少しですが貢献できているようです。全国で腎移植を希望して待機しておられる登録者12,524名 岡山県216名(平成29年末現在)の皆さんには十分満足して頂けない現状が続いています。県内の脳死提供が可能な中核病院(登録数11施設)のうち、脳死提供を経験した施設は6施設と広がり、三次救命級医療を標榜しているすべての医療機関で脳死からの臓器提供を経験していただけました。
岡山県における臓器移植への取り組みは、行政(医薬安全課が担当)を中心に岡山県臓器移植推進連絡協議会・岡山県腎臓病協議会・岡山県臓器バンク等が連携して行っています。私ども岡山県臓器バンクは岡山県民の皆様に臓器移植に関する情報を適宜発信し、移植医療の推進に向けご理解を得て、移植術を受けて健康を取り戻すことを願っている患者さんに移植の機会が得られることを目指しています。当バンクは設立時の基本財産を基に皆様の浄財により運営を行っていますが、近年では運営に苦慮する状況も生じ、満足いただける活動が出来ず、申し訳なく感じているところでございます。このような厳しい状況ではありますが、岡山県民及び医療関係者の皆様に興味をお持ちただける研修会を企画し、様々な意見を共有できる「場」を設けて参ります。岡山県臓器バンクは、公益財団として皆様のご寄附により目的とする事業を行っております。物心両面にわたりご支援を賜り心よりお礼申し上げます。今後もこれまで以上のご支援とご鞭撻のほどお願いいたします。




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